日本のAI技術が中国AIにまったく太刀打ちできていないことをご存知でしょうか。
中国AIの躍進について、4回にわたり日本貿易振興機構(ジェトロ)の記事をご紹介していきます。

中国AIの躍進(1/4)
中国政府は支援に本腰、2030年に世界一を目指す

中国の国務院は2017年7月、「次世代人工知能発展計画」を発布した。AIを経済発展の新たなけん引役とし、AI技術とアプリケーションが先進国に後れをとらないように努め、2020年までにAIの基幹産業の規模1,500億元(約2兆5,500億円、1円=約17円)、関連産業の規模1兆元の実現を目指す。2025年までには、AIを中国の産業構造転換の主要な推進力として、スマート社会づくりの進展を図る。2030年までには理論や技術、応用などで世界一となり、AIの基幹産業の規模、関連産業の規模をそれぞれ1兆元、10兆元に拡大することを目指す。開発に力を入れる重点分野としては、AI、ソフトウエア、ハードウエア、知能ロボット、無人運転、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、スマート端末、IoTコア部品などが挙げられた。

現在の中国AI市場の規模は明らかになっていないが、工業情報化部傘下のシンクタンク賽迪研究院によると、2016年のAI関連産業の規模は3,000億元に満たない。2030年の目標値は2016年の30倍以上という計算になり、AI産業の今後の急成長が期待される。(続く)

出典:日本貿易振興機構(ジェトロ)

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