2017 年 9 月 11 日
駐車ロボットが車を運んで駐車してくれるスマート駐車場@北京
駐車場がない、駐車場の管理が大変 都会ではよくある悩みですね。 北京では、面白い解決法が登場したようです。 北京五棵松駐車場では、7月末より駐車場にロボットを設置しました。 ロボットはバック運転や駐車そのものだけでなく、駐車場内でどこに停めたかわからない、などの車探しも助けてくれます。 利用者は駐車スペースに車を停め、降車後に入り口付近に設置したタッチパネルにて駐車を確認、あとはロボットにお任せです。 ロボットは車を検知をした後、プレートに車を乗せて、車庫から搬送します。 予めプログラミングした路線図に沿って、車を一番近い駐車スペースに自動で運んでくれるという仕組みです。 | ||
ロボットは時速20キロで移動し、速度は自動で調整します。駐車後は自分で元の位置に戻ります。 出庫時も簡単で、ナンバープレートを入力すれば、ロボットが車を運び、前に発進できるように用意してくれます。 この ”スマート駐車システム” では、駐車位置を確認したい場合、ナンバープレートの番号入力によって簡単に駐車位置を目視できます。 現在の位置から駐車位置までの経路も表示される便利な機能です。 支払もとても簡単。ナンバープレートの番号を入力後、パネルで確認、アリペイやwechatペイメントで支払い可能です。 北京五棵松駐車場では現在試運営中ですが、今後はレストラン、金融、自動車メンテナンスなどのサービスへの導入も検討されています。 ドバイやデンマークで既に導入された、全自動駐車システムが話題を呼びましたが、こちらの自動ロボットも非常に優秀でユニークですね。 因みにデンマークDokk1図書館のスマート駐車場は、3層構造で1000台以上の車を収容可能で、駐車完了まで僅か1~2分という驚異のスマートさです。 日に日にテクノロジーは進化していますね。 これらのスマート駐車場は、総合サービスシステムで、ショッピングモールなどにも多数導入実績があるようです。 アリババ傘下グループと杭州銀泰のコラボレーションによって生まれたアプリ喵街では、この駐車サービスも提供し始めました。 リアルタイムでショッピングモールの空き駐車スペースのチェックが可能で、端末での駐車料金の支払や動画での駐車位置確認、 及びGPSでの車探しも可能です。 最近では、李嘉誠、復星グループの郭広昌、チャイナ・オーシャンワイドの盧志強と首鋼グループが、23億ユーロ(約200億人民元)を投資し、 ヨーロッパ最大の駐車場運営企業Q-Parkの買収合戦に参加した事が話題になりました。 Q-Parkにも駐車前のリアルタイム空きスペース照合機能や自動支払システムが整備されていますし、QCRサポートシステムを用いて駐車場の安全を 提供しているそうです。 フォーブス誌によれば、2015年のスマート駐車場マーケットの成長率は47%で8.02億ドルの規模まで急拡大したとの事です。これからの数年間で 市場規模がさらに拡大し、競争が白熱化する可能性が極めて高いことでしょう。 |