中国IT企業視察 上海・杭州ツアー
飛天ジャパンは、日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)と協力し、JCSSA会員を対象とした「JCSSA中国IT企業視察上海・杭州ツアー2011」を催行いたしました。
7月には北京近郊の企業Lenovo、デジタルチャイナ、富士通 中国、飛天 中国への視察ツアーをおこないました。今回は上海・杭州を中心とした企業を視察するツアーを催行いたしました。
上海2600万人、杭州800万人の人口が住むエネルギッシュな中国の都市2カ所を訪問しました。参加者は会員企業の17名で、上海ではPFU社、トレンドマイクロ社、杭州ではアリババ社、東忠グループ、Vinculum社の5社を訪問しました。いずれもユニークな活動を通じて業績を伸ばしている会社で、現地でのプレゼンを伺うと各企業それぞれにメッセージがあり、中国ビジネスの成功ポイントの一端を肌で感じた3日間でした。
時期:2011年11月22日~11月24日
視察企業
・PFU社(PFU上海計算機有限公司)
・トレンドマイクロ社(上海オフィス)
・アリババ社(阿里巴巴網絡有限公司)
・東忠グループ(杭州東忠科技有限公司)
・Vinculum社
PFU PFU社は1992年に日本からの投資で設立され、資本金1億円のオフショア開発の拠点として設立、日本向けのソフト開発を行っている。業務の拡大に伴い、2001年には中国国内でのハードソフト販売・インフラ構築・保守サービスを行う上海必優信息系統有限公司を、2006年にはシステム開発を行う南通必優信息系統有限公司を設立している。 プレゼン時には、PFU社のヒット商品のスキャナや現状のビジネス展開などが話された。例えば、スキャナには2系統の商品があり、高速スキャナは富士通FYシリーズを富士通香港経由で流通しており、紙質や温度対応に強く、昨年は国勢調査にも使われ倍増の出荷だった。中国では1件決まると大きい市場である。デスクトップ用の小型スキャナは、SNAPSCANをPFU社が流通させ順調に伸びているなど。
| ||
トレンドマイクロ
プレゼンでは、トレンドマイクロ社は中国では外資系になるので、政府系よりまず大企業や強固なセキュリティを必要とする市場に注力しているということやハードやサービスも含めての販売戦略などをお話しいただいた。
| ||
アリババ アリババ本社はイタリアのデザインという一見して目立つ建物であった。最近は見学を受け入れていないそうであるが、今回はソフトバンク社を通じて特別に実現した。アリババ社は、杭州で3万人の企業であり、この本社に1万人が就業している。 管理部オフィスを見学した。その中の巨大なスクリーンには、中国地図の上にリアルタイムに取引がどのように行われ、どれだけの数の取引が成立したかなどが表示されておりビジネスの規模とリアルタイム性を目の当たりにできた。
| ||
東忠グループ 杭州テクノパークにある東忠グループを訪問した。ここは1995年に日本に留学していた丁会長が、日本企業の緻密なビジネスに感動し、日本と中国を結ぶビジネスを理念として1998年に創業した。即ちこれからは日本と中国の力を結集すればアジアの中心になれるという考えで「東の中心」という意味で東忠と命名した。 プレゼンでは日本企業が中国へ進出する際のノウハウの一端をお話しいただいた。日本企業が進出の際に、障壁となる日中の差異認知があるが、東忠はこれを軽減できるノウハウを持っている。日中の差異認知を最小にしながら中国へ進出できるこの仕組みを「差異認知によるプロセス共有」「東忠オフショア開発品質保証技術」と呼び、このようなWIN-WINの仕組みを持って、すでにNEC、AW(車製造)、富士ソフト、NTTデータ、CEC、YSG(横浜石油)との合弁会社を順調に運営している。
|
5社を今回見学し、様々な角度から中国のIT産業を紐解くことができました。市場として、生産拠点として、サービス拠点としてなど多方面から中国が世界に対して担う役割に触れることができました。また、ハードなスケジュールの合間をぬって、上海の夜景遊覧船にも乗り、杭州では世界遺産となった西湖を垣間見て、また上海蟹のディナーなど、参加者同士の懇親を深める機会があったのは有意義な時間をすごすことができました。
中国ITをテーマとした事業のご相談などございましたらお気軽にご連絡いただければと思います。
詳細はこちら
■ お問合せ先飛天ジャパン株式会社
営業部 岑 慕蘭(シン・ボーラン)
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町9-3 CANAL TOWER 4F/7F
TEL:03-3668-6668 FAX:03-3668-6667