今回は「ドングル」と「トークン」について解説します。ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産やNFT(非代替性トークン)の影響で、「トークン」という単語を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。「ドングル」と「トークン」、明確な定義がないのでセキュリティ業界内でも誤った認識でいる人もいます。より分かり易くするために、最終的には「USBドングル」と「USBトークン」に限定して解説したいと思います。


<トピックス>
ドングルとは?
トークンとは?
USBドングルとUSBトークン

ドングルとは?
コンピュータに接続して使用する小型のハードウェアデバイスのことを総称して「ドングル」と呼びます。USBポートに差し込む「USBドングル」が一般的で、ソフトウェアの不正コピー防止に使われるハードウェアです。ドングルを同梱したソフトウェアはドングル本体をPCに接続しない限り使用できなくなります。この用途のものは「プロテクトドングル」などとも呼ばれています。

トークンとは?
「トークン=token」は「証拠」「しるし」を意味する英単語です。プログラミング言語においては、コード上で意味を持つ最小単位の文字の並びのことで、トークン=「意味を持つ最小単位、証拠」ということから、近年では複数の意味を持つ多義語になりました。

ブロックチェーン技術を利用して発行された仮想通貨などのデータをトークンと呼ぶこともあります。ブロックチェーン技術によるデジタルアートで活用されているNFT(非代替性トークン)もトークンの一種です。

また、情報セキュリティの認証で利用するツール全般もトークンと呼ばれ、こちらは混同を避けるために「セキュリティトークン」と呼ばれることもあります。「セキュリティトークン」として利用されるのは主にUSBトークンで、USBメモリと外見は似ていますが、内部には ICチップを搭載しており、保存した鍵データの暗号化と復号化など高度な処理を行うことができます。これにより安全で強力な認証を可能にします。

USBドングルとUSBトークン
おさらいになりますが、USBドングルは「プロテクトドングル」としてソフトウェアの不正コピー防止に、USBトークンは「セキュリティトークン」として認証におけるデジタル鍵として利用されます。


飛天ジャパンではUSBドングルもUSBトークンも販売していますので、よろしければ製品ページにて詳細をご確認ください。

USBドングル「ROCKEY」
https://ftsafe.co.jp/products/rockey

USBトークン「ePass」
https://ftsafe.co.jp/products/epass_n/





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