顔認証エッジデバイスとのシステム連携が加速

顔認証エッジデバイスとは、顔で本人確認するいわゆる現場端末であり、 IoT(モノのインターネット)により、インターネット経由でさまざまな機能を提供しているシステムと連携することが可能となりました。入退室管理や勤怠管理、あるいはセキュリティ強化のために、企業や学校、病院などの施設、集合住宅などに用途が広がっています。

速度・コスト・柔軟性・拡張性に優れているエッジデバイス

エッジと対の意味をとる言葉に「クラウド」があります。エッジデバイスは端末のリソースでサービスを提供し、IoTで接続されることで互いに連動し合います。一方クラウドは、GoogleやAmazonなどが提供する巨大なサーバーなどの中央集約的なコンピューターリソースをインターネット経由で利用するサービスのことを指します。

エッジデバイスには内蔵プロセッサが搭載されているスマートデバイスもあり、それらはAI(人工知能)などの高度な処理機能も持ち合わせています。リアルタイムでデータを収集し、プロセスの向上、タスクの自動化、顧客体験の向上などを実現します。

顔認証は、MicrosoftやAmazonなどのクラウドベースの外部APIソリューションを使用する方法と、SDKのライブラリを使用してエッジデバイスに実装する方法があります。それぞれにメリットがありますが、顔認証エッジデバイスの強みは、速度、価格、柔軟性、拡張性に優れていることです。スマートロックやPOSシステム、インタラクティブキオスク、デジタルサイネージなどに組み込まれ、多彩な機能と連携することができます。

エッジデバイスの大きなメリットはスピードが速いことです。クラウド処理や大きなファイルの送信による遅延がなく、顔認証をデバイス側で実行することができます。実際に外部の顔データベースにアクセスするようなケースを除いて、ネットワークやクラウドに接続しなくても、スタンドアローンで機能を提供することができます。一方でクラウドの場合、インターネット経由でクラウドサービスのプラットフォーム上で顔認証を行うには、大量のネットワーク帯域幅が必要であるため、データ転送に時間とコストがかかります。

クラウドでは顔認証に使用するデータがインターネット経由で送信されるため、ハッキングや情報漏洩などのセキュリティリスクに対応する必要があります。金融機関や高いセキュリティレベルが要求されるソリューションの場合、インターネットやネットワーク接続を許可できないため、顔認証エッジデバイスを実装したソリューションが選ばれるケースがほとんどです。

顔認証エッジデバイスのシステム連携例

顔認証エッジデバイスには、さまざまな機能を持たせることが可能です。例えば、感染症防止対策として、入館ゲートなどで入場者の異常体温を即座に検知し、画面表示やアラーム音で知らせる使い方もあります。非接触での高速認証のため、入口付近で長い列を作って混雑することを回避します。

AI顔認証機能を搭載しているエッジデバイスは、「なりすまし」や体温の虚偽申告を防止する効果も期待できます。目的に応じて使い分けることが可能で、システム連携など高い拡張性を持っていることも特徴です。

例えば、企業のオフィスや工場などの入館に際しては、顔認証による開錠や、発熱した社員の出勤・来客者の訪問を回避するよう警告することができます。こうした検温のデータは、エッジデバイス側で記録しておくことが可能です。さらに従業員の勤怠管理システムと連携させることで、総務部門の労働時間の管理業務を効率化することができます。

また、小売店舗や飲食店でも、感染防止対策と省力化に対する効果を期待して、顔認証エッジデバイスと連携したシステムを導入するケースが増えています。中にはマスクを付けたままの認証も可能な機種もあり、無人で非接触での検温を可能にした上で、お客さまのマスク着用の促進にも効果的です。また、従業員の出勤時の検温も徹底することができます。

大学などの教育機関などにおいても、「なりすまし」による出席を防止する一方で、既存の教務システムと連携し、出席データを記録し紐づけさせることが可能です。また、セキュリティが求められる研究室などへの入退室を制限するためにも効果的です。

この他にも、マンションなどの大規模集合住宅で、入居者はシステムに連携した顔認証エッジデバイスに顔をかざすだけで、エントランスへの入場、宅配BOXの解除、エレベーターの呼び寄せ、各住戸への入室が可能になります。




検温可能/システム連携に最適なAI顔認証端末

様々なシーンで導入可能なAI顔認証デバイス(サイネージ&端末)

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