2022年 年頭所感

飛天ジャパン株式会社
代表取締役 李 戦海

新年あけましておめでとうございます。

2021年は一昨年に続き、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により社会や経済に多大な影響が及んだ一年でした。
個人の生活やビジネススタイルが変容し、デジタル技術の活用が社会のさまざまな場面で一気に進展、働き方や暮らしは静かにそして劇的に変わりました。デジタル化に対する受容性が飛躍的に高まったことを感じました。

決済端末をOEM提供していることあり、私はタクシーを利用する際に毎回必ず運転手さんに質問します。「最近、現金でお支払いのお客様は何割ですか?」 一昨年は「5割」という回答でしたが、最近は「せいぜい1割じゃないですかね」という回答でした。

社会やビジネス環境が一変し企業のあり方が改めて問われるなか、当社のセキュリティ、フィンテック、AI・IoTの各事業においては、需要を一層強く感じています。昨年はパートナー各社と社員の皆さんの努力で、コロナ禍のなか増収増益を達成できました。

今年も当社はSaaSモデルの積極的な導入を続けながら、IoT事業を新しい成長の源として推進していきたいと思います。そしてデジタル化の潮流に乗り加速させ、今まで存在していなかったビジネスにも挑戦していきたいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。


IoT事業を新しい成長の源に

セキュリティ事業 ~成長のエンジン~

・当社設立時からの会社の成長のエンジン
・セキュリティ・ファーストは当社すべての製品の強み
・セキュリティ分野におけるノウハウは他の事業に横展開

フィンテック事業 ~重要な柱~

・セキュリティのアドバンテージを活かして競争力のある地位を獲得
・売上など幾つかの指標からみると既に会社の重要な柱に成長

AI・IoT事業 ~新しい成長の源~

・未成熟な事業だがDXやキャッシュレスの潮流に乗り加速
・サブスクリプションにより安定的な収益で大きく成長
・価値の高いデータ集積に新たな発展の可能性

IoTイネーブラーデバイス「PayBOX®」とは

IoTイネーブラーデバイス「PayBOX®」
・オフライン機器をオンラインに
・QRコード決済を可能に
・現金とキャッシュレスの売上をリアルタイムに確認
 

IoTイネーブラーデバイス「PayBOX」

IoTプラットフォーム「IoT Cube®」
・現金とQRコード決済も含めた売上の一元管理
・機器の稼働状況を監視
・販売機器内の商品の在庫管理
 

IoTプラットフォーム「IoT Cube」

PayBOXの不得意分野

生活圏と離れた専門的なIoT、例えば・・・

河川やダムの水位の監視

製造工場の高度な監視と制御

PayBoxの得意分野(注力分野)

日常生活における商用機器のIoT、代表的には・・・

コインランドリー

コインランドリー

マッサージチェア

マッサージチェア

アーケードゲーム機

アーケードゲーム機

国内事例(飛天ジャパン) – カプセル型自販機「旅くじ」

●LCC航空会社のPeach Aviation様の行き先を選べないカプセル型自販機「旅くじ」は、行き先と航空券の購入に利用できるピーチポイントの交換コード、そして行き先で遂行するミッションが書かれたおみくじがカプセルに入っており、2021年12月上旬には全国の累計販売数が1万個を突破、SNS等では「旅ガチャ」と呼ばれ話題になっています。

●カプセル型自販機「旅くじ」は1回5,000円、お支払いはキャッシュレス決済のみであり、そのカプセル型自販機にPayBOXが採用されています。

●キャッシュレス決済の方がお支払い時間の短縮になりますし、売上金の回収等において安全でヒューマンリソースの削減になります。

カプセル型自販機「旅くじ」

国内事例(飛天ジャパン) – 「無重力マッサージ」チェア

●全国500店舗以上を展開している「リラクゼーションスペース ラフィネ」のラフィネグループは、全国の商業施設や駅ビル、温浴施設、スポーツ施設などにも約3,000台のマッサージチェアを設置し、手軽に日々の疲れを癒していただけるためのサービスを提供しています。その設置されている「無重力マッサージ」シリーズのマッサージチェアにPayBOXが採用されています。

●利用料金は12分間300円、従来の現金支払い以外に各種QR決済にも対応しています。

●キャッシュレス決済の導入で売上金の回収等においてヒューマンリソースの削減のほか、 リアルタイムに利用状況を把握することで、稼働率向上に貢献しています。

「無重力マッサージ」チェア

海外事例(中国飛天) – 金融機関や売店のスマートスピーカー

●お客様のQR決済結果をスマートスピーカーからの音声で店員に通知。カウンターの中にいる店員はいちいちお客様のスマートフォン画面を確認する必要がなくなります。

●中国国内の100以上の金融機関に、480万台のスマートスピーカーが導入され、常時100万台のスマート端末がIoTプラットフォームに同時接続して動作しています。毎日2500万回の音声やメッセージが通信されています。

金融機関や売店のスマートスピーカー

海外事例(中国飛天) – 電動アシスト自転車の充電ステーション

●近年、電動アシスト自転車は、その利便性、環境保全、経済性から、住民の主要な移動手段となっています。 しかし、充電の不便さや安全性は、常に住民の悩みの種でした。

●W市のB社は、市民の電動自転車の充電問題を解決するために、セルフサービスの充電スタンドを開発し、市内のほとんどの箇所に設置、大多数の所有者が利用しています。 4G+WIFIのPayBOXを採用し、自社の充電スタンドと組み合わせて提供、所有者はQR決済で充電時間を購入し、充電ステーションの使用率は大幅に向上しました。

●B社は、1つの充電ステーションから、1日あたり平均800〜1000元の安定した収益を得ることになりました。

電動アシスト自転車の充電ステーション

海外事例(中国) – 大学寮の時間貸しエアコン

●学生にとっては、寮生活の中でエアコンは必要性が高いにもかかわらず、中国ではかなりの数の大学が寮にエアコンを配備していません。大学では財政的な理由でエアコンの配備が優先されないことが多く、エアコン販売事業者も環境性能の低いエアコンの刷新が急務でありながらも、利益を犠牲しないでそれを達成するモデルが存在しないことなどがエアコン配備が進まない理由として挙げられます。

●しかしこの数年で大学寮には”サブスク“エアコンが普及しはじめ、これらの課題は解決しつつあります。IoTイネーブラーデバイスでエアコンをオンラインにし、時間貸しエアコンをサービスとして提供する事業者が誕生、一つエコシステムが形成されています。

大学寮の時間貸しエアコン

当社のIoT事業の展望 ‟Life EC”



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