オフライン機器をオンラインに〜既存設備の「キャッシュレス決済」導入ガイド〜

なぜ、自動機・無人機への「キャッシュレス決済」導入が急務なのか

近年、急速に普及するキャッシュレス決済ですが、その波は街中の自動販売機やコインランドリー、ゲームセンターといった無人ビジネスにも押し寄せています。

消費者にとって「現金を持ち歩かない」ことが当たり前になりつつある今、現金専用の機器は、それだけで「選ばれない理由」になりかねません。「小銭がないから買うのをやめた」という機会損失は、オーナー様が想像している以上に発生しています。さらに、新紙幣発行に伴う両替機の入れ替えコストや、集金・両替の手間といった現金を扱うコストも、経営を圧迫する大きな要因となっています。

機器の買い替えは不要?「レトロフィット」という選択肢

「キャッシュレス決済を導入したいが、数百万円もする最新のスマート自販機や洗濯機に買い替える予算はない…」と諦めているオーナー様も多いのではないでしょうか。そこで注目されているのが、「レトロフィット」という手法です。これは、既存の古い機器に、後付けのIoTデバイスを取り付けるだけで、インターネットに接続し、キャッシュレス対応させる技術です。資産を有効活用しながら、低コストで最新の機能を実装できるため、多くの現場で導入が進んでいます。

導入メリット:単なる「キャッシュレス決済」以上の価値

IoTデバイスによるレトロフィットは、単に決済手段を増やすだけでなく、ビジネスモデルそのものを進化させるメリットがあります。

売上の最大化(小銭不足による購入断念の防止)

最大のメリットは、やはり機会損失の防止です。スマートフォン一つで決済が完了するため、「手持ちの小銭がない」という理由での離脱をゼロにします。実際に、キャッシュレス決済を導入した店舗では、客単価や利用頻度が向上した事例も数多く報告されています。

運営の効率化(リアルタイム管理、集金回数の削減)

機器がオンライン化されることで、売上データや稼働状況をクラウド上でリアルタイムに把握できるようになります。「どの商品が売れたか」「釣銭切れは起きていないか」が遠隔で分かるため、無駄な巡回や集金業務を大幅に削減できます。

③ マーケティング活用(購入データの分析)

いつ、何が、どれくらい売れたかというデータを蓄積・分析することで、売れ筋商品の補充タイミングの最適化や、クーポン配信といった攻めのマーケティングが可能になります。

 失敗しない「キャッシュレス決済」端末の選び方

後付け型のIoT決済端末を選ぶ際は、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。

Point1 対応する決済ブランド

QRコード決済(PayPay、楽天ペイなど)、クレジットカード、電子マネーなど、利用者が使いたい決済手段を網羅しているかが重要です。特に若年層が多い場所ではQRコード、ビジネス街ではクレジットカードなど、設置場所の属性に合わせた対応が必要です。

Point2 通信の安定性

決済時の通信エラーは、クレームや売上減に直結します。Wi-Fi接続で、安定した通信が可能なモデルを選びましょう。

Point3 インターフェースの互換性と接続検証

自社の機器にIoT端末が物理的に接続でき、正しく制御信号をやり取りできるかは、最も重要な確認ポイントです。 「買ったけれど繋がらなかった」というトラブルを防ぐためにも、導入前に技術的な適合診断や実機での接続検証に対応してくれるメーカーを選ぶことが成功への近道です。

飛天ジャパンのIoT決済端末「PayBox」のご紹介

これらの条件を考慮し、お客様の機器に合わせたIoT化を支援するのが、飛天ジャパンのIoTプラットフォーム/ Pay BOX です。

Pay BOXは、コインランドリーやアミューズメント機器、マッサージチェアなど、様々なオフライン機器にキャッシュレス決済機能を追加するためのソリューションです。IoTプラットフォームと連携し、売上の見える化や遠隔管理を実現します。

遠隔から売上状況をリアルタイムに確認

Pay BOXを導入すると、単にキャッシュレス決済ができるようになるだけではありません。パソコンやスマートフォンから、いつでもどこでも、各機器の売上状況を確認できるようになります。

「現金とキャッシュレスの売上比率」や「時間帯別の売上推移」などがグラフで見える化されるため、集計作業の手間がなくなるだけでなく、効率的な店舗運営が可能になります。複数の店舗や機器を所有している場合でも、一元管理できるため非常に便利です。

リピーターを増やす「クーポン機能」で売上アップ

IoTプラットフォーム「IoT Cube」と連携したPay BOXには、お客様の再来店を促すための「クーポン機能」も備わっています。

例えば、「割引率」や「値引額」を指定したクーポンコードを発行し、お客様に配布することができます。お客様は決済画面でそのコードを入力するだけで、簡単にお得なサービスを受けられます。 クーポンコードは、「ランダムに自動発行」することも、「CSVファイルを使って大量に発行」することも可能です。これにより、特定の期間や商品に合わせた柔軟なキャンペーンを実施し、売上アップにつなげることができます。

飛天ジャパンのIoT決済端末に関するよくあるご質問(FAQ)

Q. どのような機器に取り付け可能ですか?

A. コインランドリー機器、アーケードゲーム機、カプセルトイ自販機、マッサージチェア、タンニングマシンなど、コイン式の多くの機器に対応可能です。詳細な適合については、お気軽にご相談ください。

Q. ランニングコストはかかりますか?

A. 決済手数料のほか、プラットフォーム利用料が発生します。しかし、集金コストの削減や売上アップの効果を考慮すれば、十分な費用対効果が見込めます。詳しくは製品ページよりお問い合わせください。

導入をご検討のお客さま

導入をご検討のお客さま