マッサージチェアもキャッシュレスへ

中国では、空港や高速鉄道の駅構内などにマッサージチェアが設置され、QRコードなどのキャッシュレス決済で利用することができます。日本でも温浴施設やゴルフ場、スポーツ施設、ショッピングモールなどでマッサージチェアが設置されており、その多くはコイン式ですが、中にはキャッシュレス決済で利用することができる機種も登場しています。

中国ではシェアリングのマッサージチェアが主流

日本の商業施設などでは、コイン式のマッサージチェアが2~3台の規模で設置されているケースが大半ですが、中国では数多くのマッサージチェアが並べられているのが特徴です。

例えば、通常の椅子のように座ると、マッサージが始まり、しばらくすると止まるタイプのマッサージチェアもあります。最初の数分は無料サービスですが、続きを楽しむにはQRコード決済で課金しなければなりません。

中国ではスマートフォンの普及に伴い、QRコードなどのモバイル決済の普及も日本より進んでいます。この為、自動販売機の多くがモバイル決済に対応し、現金が使えない販売機もあります。マッサージチェアもそのひとつですが、マッサージチェアのビジネスモデルの主流はシェアリングエコノミーです。

ずらりと並んだ大量のマッサージチェアは、順番待ちをしなくても使える上に、支払いはキャッシュレスで便利なために、気軽に使う人が多いようです。設置だけで管理コストも少なくて済むので、投資先としても注目されています。

日本でも、オンライン・キャッシュレスの自販機拡大へ

日本でも、自動販売機やコインランドリー、コイン式のマッサージチェアなど、管理に人手が掛からないビジネスに投資をする動きが出ています。ビジネスを成功に導く鍵となるのが、オフラインの機器をオンラインへ、コイン式の決済をQRコードなどのキャッシュレス決済へと進化させるシステムの導入です。

こうしたシステムは「IoTプラットフォーム」などと呼ばれています。インターネットに接続できる上、QRコード決済などのキャッシュレス決済に対応できることで、リモートで売上を一元管理することが可能です。

また、機械の稼働状況も把握することができるので、故障などによる販売機会ロスを防ぐことが可能です。また、メンテナンスのために人を派遣する際も、事前にリモートで状況が把握できるので効率的に行うことができます。

こうしたシステムは、マッサージチェアに後付けで搭載することも可能なので、短期間で簡単に、しかも低コストに導入でき、運営コストを低く抑える一方で、売上のアップが期待できます。

大幅な改造が必要ないので、中小事業者にも関心高まる

5G時代に入り、さまざまなモノがインターネットに繋がるIoTが加速しています。しかし、日本の自動販売機は、まだインターネットに繋がらないオフラインで、支払い方法は現金の機器が多く残っています。コインロッカーや複合プリンタ、アーケードゲーム、コインランドリーの洗濯機や乾燥機、そしてマッサージチェアもオフラインで現金決済が主流です。

日本でコイン式の自動販売機が根強く残っている背景には、こうした自動販売機のビジネスを展開する企業には中・小規模事業者が多いにもかかわらず、キャッシュレス決済を導入する為のコストが高いことにあります。

どの場所で売上が多いのか、リモートで管理

しかし、最近は導入の際に、既存の機器を大幅に改造する必要がないシステムが登場したことで、中・小規模事業者が採用するケースが増えています。マッサージチェアでも、オンラインとキャッシュレス決済のシステムを採用した機器が増えるとの予測があります。

ネット接続・キャッシュレス決済を搭載したマッサージチェアを導入することで、メンテナンスの負担を大幅に軽減し、労働生産性を飛躍的に高めることが可能になります。例えば、複数の場所にマッサージチェアを設置している場合、1人当たり1日10か所程度の現場視察が限界であっても、オンラインで一括管理すれば、1日数十所数十台の管理が可能になるなど、多くのメリットがあります。マシントラブルなどを発見して即座に対応する体制を構築すれば、売上のアップも期待できます。

また、機器の稼働状況や売上情報をリモートで把握することができ、マーケティングに活用することも可能です。ショッピングモールなどの設置している施設ごとの稼働状況と、その日のイベント有無などの情報を掛け合わせることによって、マッサージチェアの利用を促進するための最適なマーケティング戦略を考案することも可能になります。


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